前回の記事でトクホについて書きました。
今回はそれらの具体的な活用方法を書いていきます。
前回の記事でトクホは治療を目的としたものではなく、きちんとした食生活にプラスすることで、ある特定の保健の目的に効果が期待できるものであると説明いたしました。
現在「トクホ」商品は1063品あるそうです!!!
こんな注意もありますので以下ご注意下さい。
下記記事内容抜粋
1.利用対象者を確認する
トクホは医薬品ではありません。トクホの効果に過度の期待をしたり、医薬品的な効能を求めたりすると、病気を悪化させたり、適切な治療を受ける機会を失う場合があります。
トクホは健康が気になる人や、普段の食生活に不安を感じている人など、「病気ではない人」を対象として設計されています。利用対象者を正しく理解しましょう。
2.イメージだけで選ばない
トクホは「いわゆる健康食品」と呼ばれる商品に比べて安全性が保証されていると考えられます。しかし、その利用方法が適切でなければ商品に表示されている効果を期待できないばかりか、望ましい生活習慣の妨げになることもあります。
一般に、「トクホは国が認めている」という事実と、期待される作用ばかりが注目され、適切な利用法や利用上の注意などが疎かになりがちです。「トクホは国のお墨付きだから」と絶対の安心感を持ってしまう方もいるでしょう。しかし、「特定保健用食品」という名前の通り、トクホも「食品」のひとつです。トクホは、「消費者にとって、商品を選ぶときの判断材料 (科学的根拠に基づく情報) が、明確に表示されている食品」であり、トクホさえ利用していれば健康になれるというものではありません。
3.誤った認識で利用しない
たとえば、トクホの中で「体脂肪がつきにくい油」がありますが、食べれば食べるほど体脂肪がつきにくくなるわけではありません。あるトクホの油の有効性を確認した研究では、食事制限をした条件で、「通常の油」と「トクホの油」を置き換えて比較しています。このように、トクホが持つ作用を最大限に引き出すためには、適切な食生活を送っていることが前提となります。
このため、平成17年に行われた保健機能食品制度の見直しにより、「食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを」という文言をトクホの容器包装の前面に表示することが義務付けられています。
4.過剰摂取に注意する
トクホには科学的根拠に基づいた期待される効果がありますが、「効果がある」ということは、「望まない作用を起こす可能性がある」ことも意味します。たとえば、「お腹の調子を整える食品」を一度にたくさん摂るとお腹がゆるくなる可能性があります。トクホはたくさん摂ったからといって大きな効果が得られるものではありません。このような注意点は、商品の「摂取をする上での注意事項」などに必ず記載されていますので、利用の際はよく読んで、摂取量や摂取方法に注意しましょう。
「お腹の調子を整える食品」「血糖値が気になり始めた方の食品」「食後の血中中性脂肪が上昇しにくい食品」は、期待される効果は違いますが、いずれも「難消化性デキストリン」を関与成分 (保健機能を有する成分) として含む商品があります。このように、期待できる効果が異なっていても、表示を注意深く見ると、同じ成分であることも稀ではありません。関与成分が同じトクホを同時に利用した場合、摂取量によっては、結果的に1種類のトクホを過剰摂取したのと同じことになりますので、注意が必要です。
つまり、そもそも病気でない人がより健康でいられるように作られた商品だということです。
とにかくたくさん摂ればいいということではないのです。
また、上記にも記載がありますが、広告方法で同じ成分でも全く別の効果が得られるかのような表現をされている場合があります。
それらも摂取タイミングや量によって得られる効果が異なりますので、むやみやたらに摂取すればよいということではないということを改めてお伝えいたします。
では、具体的にどの商品をどんなタイミングで摂取すと良いかを挙げていきます。
ダイエットに関連がありそうな物を載せていきます。
トクホの具体的な活用方法
①「お腹の調子を整える食品」
○主に期待される効果
便通の改善
○この商品に含まれる成分
オリゴ糖類
乳酸菌
ビフィズス菌類
食物繊維 (難消化性デキストリンなど) など
○摂取タイミング
夜寝る前、食事前など
○利用上の注意 (効果的な利用方法)
人によっては摂取目安量よりも少ない量でも、関与成分によりお腹がゆるくなるなど、体調に好ましくない変化を来たすこともあるので、体調を見ながら利用しましょう。
また、商品によってはエネルギー (カロリー) 量が高いものもあり、エネルギーの摂り過ぎにつながる可能性もあります。
糖には依存性を高めるものもあります。
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上記の商品の場合、主成分がオリゴ糖なので特に摂取タイミングに決まりはありませんが、糖類(甘味)は繰り返し使用すると、中毒性があるので過剰摂取には注意して頂きたいです。
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上記商品の場合、食物繊維を主成分としていますのでこの商品は食前に摂ってあげるとよりダイエット効果を高めることが期待できます。
②「コレステロールが高めの方に適する食品」
○主に期待される効果
コレステロール値の上昇を抑える
コレステロール値の減少
○この商品に含まれる成分
大豆たんぱく質
キトサン
低分子化アルギン酸ナトリウム
サイリウム種皮食物繊維
植物ステロールなど
茶カテキン
○摂取タイミング
いつもの○○の代わりに使用
例)いつものマヨネーズをコレステロールが高めの方に適する商品にする
○利用上の注意(効果的な利用方法)
コレステロール値は低ければいいというものではなく適正範囲があります。その中で高めの方が摂取すると値を下げる効果が期待できる商品となっているのでコレステロール値が高くない方が摂取しても健康にいいとは言えません。
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上記商品の場合、1日に3包摂取することが望まれているので3食毎など分けて摂取するとより効果が期待できます。
③「血糖値が気になり始めた方に適する食品」
○主に期待される効果
血糖値の急上昇を防ぐ
○この商品に含まれる成分
難消化性デキストリン
グァバ茶ポリフェノール
小麦アルブミンなど
○摂取タイミング
食前
○利用上の注意(効果的な利用方法)
このトクホの有効性を確認した試験では、糖質と一緒に摂取することを条件としています。そのため、糖質と一緒に摂取した際には血糖値上昇の抑制効果を期待できますが、トクホの単独摂取では関与成分がもたらす血糖上昇抑制効果は期待できないそうです。
血糖値について補足
食事から摂取した糖質は、消化管内でブドウ糖にまで分解・吸収されて血糖値が上昇します。このときすい臓からはインスリンというホルモンが分泌され、血液中のブドウ糖を筋肉や脂肪組織に取り込んで、血糖値を下げます。
健康な人が適度な量の食事を、ゆっくりと食べていれば、この作用は正常に行われますが、過食や早食いなどをくり返すと、血糖値は食後急激に上昇し、インスリンが大量に分泌されるようになります。
インスリンが大量に分泌されるような食生活を続けていると、遺伝的に糖尿病になりやすい体質の人は、すい臓が疲弊し、インスリンを分泌する能力が低下してしまい、またさらに食べ過ぎや運動不足による肥満が重なると、インスリンが血糖値を下げる効果も低下してしまいます。
その結果、血糖値がなかなか下がらなくなり、慢性的に高血糖が続くようになって糖尿病を引き起こします。
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上記の商品の場合、主成分がグァバ茶ポリフェノールなので食事中に摂取することで効果が期待できます。
それぞれの目的で作用する成分が異なり、様々な商品があること知って頂けたでしょうか?
上手に活用して健康促進に努めて頂きたいです。
次の記事では、「血圧が高めな方」「血中中性脂肪が気になる方」「体脂肪が気になる方」へ向けた商品の具体的な活用方法を書いていきたいと思います。
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